同じ靴を履いてる

生活について

引っ越しとコンドームとはにわ

引っ越した。あれがない、これがないという状況のなか、ソファーだけがある。優先順位を誤っている。それからベッド。狭い部屋の中にソファーと、セミダブルベッドが横たわっている。収納家具を一切持ち合わせていないため、コード類やメガネケース、財布、wi-fiルーター、書類、その他諸々が散らばっている。まあこのあたりは、いずれ。本や漫画はほとんど持って行かなかった。サリンジャーを数冊。あとはKindleで。

日曜天国を聴きながら洗濯物を干す快晴の日曜。あ〜んなんて声出して、本当はしあわせと絶叫したいのに。いろいろと買い物。買い物に次ぐ買い物。以前一人暮らしをしていたときの荷物はそのまま持ってきているのに、なぜか足りないものが多い。つか、なぜなくなっているのか原因が不明なのである。バスマットも、食器類も、フライパンも、みんなどこへいったのだ。その代わりコンドームとはにわがダンボールから出てきた。コンドームとはにわを使用する生活を営んで行きたい。

競馬中継が終わって、これを書いている。金を賭けるも賭けずとも、家にいれば何となく見てしまう。16時過ぎという時間が好きだ。学校だったら6時間授業が終わって家に帰ってひと段落した頃、会社だったらもう少しで終業の頃。休みの日の16時過ぎは難しい。1日が終わっていく寂しさと、まだまだ寝るまでたっぷり時間があるという前向きさが混交して、でも空は全然、光り輝いているし、勝手に優しい色をしている。

窓の外で洗濯物が揺れている。一人暮らしの部屋の中は、本当に静かだ。この静かさを忘れていた。思い出した。16時過ぎの、この静かさが好きだった。でもちょっと、今度の部屋は静かすぎるかもしれない。前の家は住宅街で、目の前も小学校だったせいか、子供の声がよく聞こえたのだけど。

とりあえず洗濯物を取り込んで、畳んで、また足りないものを買いに外へ出よう。健やかな日曜日。まだ暮らし未満の部屋で。