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その辺の最果てで頑張れ

応援こそが 今日も今日とて

フレンズなんだね

近ごろ半端じゃなく面白い映画が公開されまくっている。半端じゃなく面白い映画を観て、観まくって、俺はどんどん退屈な人間になっていくようでヤバい。見栄を張ったりしている。まとまりのつかない思想の断片のようなものが浮かんでは消えてゆく。つか、消してゆく。否、思想などと言うものはまったく無く、俺はいつだってアナーキー。オイ大丈夫かお前。こっから見えるもの。PCのディスプレイ。猫の柄のハンカチ。Kindle。読み止して今後読むつもりのない文庫本。ライター。噴霧式液体マスク。ワセリン。賞味期限の切れたスパム。付箋。ノート。ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん。動け鞭打ての果てが飽食による虚。そんなフレンズなんだね

 

けものフレンズ』の一話を観る。アニメ界隈の情報をそこまで積極的に入れていない俺の耳にも轟いてくる評判の高さに期待しつつ、寧ろ戦きつつ、身構えつつ、観たのであるが、激烈に良かった。例の、人がサーバルちゃんと呼ぶ彼女が、正しく、殊勝であった。俺は正しく、殊勝である者が好きだ。そうありたいから。

 

映画秘宝より、映画関係者の他、アーティストやタレント、人気ブロガーも交えたオールタイムベスト企画本が発売されていた。ざざっと立ち読む。集合のランキングには意味がないが、個々人のベスト10を知れると言うのは、その人の履歴書を読むようなものなので面白い。現時点で、という意味で俺もやってみようかと思うが、やはりかなり悩ましいので今後。

 

明日はNHKマイル。

週の頭には抽選さえ通ればガンサリュートから、と考えていたのだけと大外枠に入ってしまい悩む。果たして。

飲酒と財布とムーンライト

ほとほと困ってしまっているのは、財布をなくしたからである。

朝、目を覚まして宿酔の頭が重く、ただ早めに予約を入れておかないと席が埋まってしまうということで、今年アカデミー賞を受賞した『ムーンライト』の座席購入手続きをしているとき、それに気付いた。本来財布が入っているバッグの中に、粘着テープが入っていた。一体何がどうなっているのか。

一昨日、朝方まで飲み明かし、猛烈な酒気と睡魔に勝てず、近くの公園、つか芝ゾーン的なスペースで倒れ込むように眠り、あまりの寒さに数時間で目を覚ましたときでさえ、財布はなくさなかったというのに。

 

土曜の午過ぎ、女の方から飲みに行こうという誘いがあった。映画の日、ということで、この日は3本くらいまとめて面倒みようじゃねえの、という意気込みであったのだが、この好機を逃すまいと『レゴバットマン ザ・ムービー』だけを鑑賞し、勇んで現場に向かった。映画の日は毎月やってくるが、女から誘われることはそうそうあるものではない。

 

とりたてて話すようなこともないが、ある程度楽しんで帰って来て、翌日財布がないことに気付いた。

近場で飲んでいた為、どこかに落としたということも考えられず、おそらくは店に忘れて来たのだろうと思うが、日曜休業のため確認が取れていない。非常に不安である。まさか中身まで無事で帰ってくることは期待出来ないが、せめてカードや証明書がないと厳しい。現金にしても、その日に限って3万ほど入れていて運がない。普段はあまり現金を持ち歩かないと言うのに。

 

それでも『ムーンライト』を観に行く。とても良い映画だった。とても良い映画を財布がない状態で観たくなかった。映画館にいる人も、電車の中の人も、まさか僕が財布を持っていないとは思うまい。これが4月1日であったなら「財布を持っている振りをして実は持っていない」という嘘をつき続ける存在に慣れたと言うのに、そのあたりも勿体ないところである。

 

とりあえず、僕の財布を持っている人がいたら早く返して下さい。困るので。

寝ます

更新せず一ヶ月近く経ったことに気づいて焦ってスマホから今、このように。

しかし何に焦っているのだろう。実際、焦ってないのだ。嘘をついてしまった。流れで。流れでなんとなくつく嘘。なんてつまらない人間なのだろう。人間力。ヒューマンパワーの至らなさ。


書くことが何もない。というのも嘘だ。死ぬるほどある。今、スマホの画面に映っている諸々について話すだけで一夜を明かすことが出来るほどだ。つまり、書くことならいくらでも作ることは出来るが、特別に書くようなことは何一つない。ずっと。ずっとそうなのだ。もうやめましょう。こんな状態で何か書こうとしても仕方がない。おはようございます。寝ます。

映画『咲 -Saki-』感想

人気原作漫画の実写化というワードに弱い。その原作を知っているといないとに拘らず、極力観に行くようにしている。多分に恐いもの見たさ、という感覚はあるが、しかし何か向こう側、俺の知らない世界を見せてくれるんじゃないか、という期待感も大きい。さてこの度は、という気持ちで池袋シネマロサ、実写版『咲 -Saki-』を観に行く。

 

まず原作漫画である『咲 -Saki-』と自分との関わりから少々。

最初にその作品を知ったのは高校二年の時で、丁度自分が麻雀を覚えた時と重なる。なんとなくコンビニで立ち読みしていたヤングガンガンの頁を捲りながら、うおっ可愛い女の子が麻雀を打っていて、良さ、ああざす。ところでヤングガンガンってすごい響きですね。ガンガンって。ガンガンってことはないだろ。剰え枕にヤング。すげえな。ヤングガンガン

初見の感想。いま風の萌えキャラに麻雀、この漫画売れるだろうなと思った。インディーズバンドオタクのような気持ち悪さを認めつつ。つか実際売れていた。実際売れていたのでそれから間もなくアニメ化されていた。これも覚えている。見てた、と言えば嘘になるような態度ではあったものの、確か日曜の深夜二時くらいからテレ東で放映していて、そのアニメを流し見しながら明日月曜じゃねえかの舞を舞っていたことを覚えている。その舞を覚えているだけで、アニメに関する記憶はほぼない。

畢竟するに『咲 -Saki-』に関する知識と言えば、高校のときに数頁流し読んだ漫画と、流しっぱなしになって録に見ていないテレビアニメ一期程度のものでしかなく、今回の映画の前に放映していたらしい実写版テレビドラマは一話も見ていないのでほぼ素寒貧、何の予備知識もない状態で臨む形になった。

 

つーわけで以下、実写版『咲 -Saki-』の感想。ネタバレ含みます。

 

 

咲 -Saki-

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あらすじ

全国高校麻雀大会・長野県予選、清澄高校・龍門渕高校・風越女子高校・鶴賀学園の4校が激突する決勝戦。
それは各校5人の雀士が総合点を競い、全国大会=インターハイへの切符を手に入れようとする頂上決戦でもある。
ここに駒を進めた4校の少女たちは、それぞれの思いを胸に、決戦の場に向かう。
ここで負けたら、大好きな先輩は引退してしまう……。
仲間と一緒にもっと麻雀を楽しみたい……。あの娘にだけは負けたくない……。
さまざまな思いが交錯する中、初の決勝進出を果たした清澄高校の1年生大将・宮永咲浜辺美波)は全国大会出場を賭けた戦いに向かおうとしていた。
麻雀嫌いだった咲に麻雀の楽しさを思い出させてくれた、全国中学生麻雀大会チャンピオン・原村和(浅川梨奈)、タコス好きで東場に異常に強い片岡優希(廣田あいか)、学生議会長兼麻雀部部長の竹井久(古畑星夏)、雀荘の娘で知識派の染谷まこ(山田杏奈)。

「この5人で全国に行くんだ!」

――そう、泣いても笑っても、これが最後。
しかし、そんな彼女の前に、常識では考えられない才能を持った恐ろしい“怪物”が立ちはだかる……。

 

予告編

映画『咲 Saki 』 60秒予告

 

 

思ったより完全にテレビシリーズの延長になっていて、人間関係も出来上がっている状態からのスタート。とはいえ置いてけぼりにならないような配慮、悪くいえば過剰な説明のお陰ですんなり入り込めるようになっている。つか、わかるもわからないもないような内容で、本編109分の間、およそ90分くらいは対局シーンになっている。ビビる。対局の中にドラマがあるのだが、まさかここまで日常シーンを廃してくるとは思わなかった。

正直、強くなる為の練習シーンや、いわゆる部活モノとしての日常シーンが欲しかったところだったのだけど、そのあたりはテレビドラマにすべて任せてしまっているようで、あわよくば入浴シーンなどと考えていた俺は結構がっかりしていた。

 

県大会。予選は当然のように勝つためカット。ほぼ決勝の模様が描かれるのだけど、前半はつまらなくてつまらなくて仕様がなかった。この手の作品にはどうしてもキテレツさであるとか歪さであるとか、つまるところ珍品見たさといった部分がどうしてもあるので、普通というには無理があり、かといってぶっ飛んだ面白さがあるわけでもなく淡々と進んでゆく対局、この手の作品に重厚さを求めるのもお門違いだが、とってつけたような薄っぺらなドラマ性にしたって女の子の可愛さでカバー出来ていればまだよかったのだけど、それすら危うい状態になっているのは基本的に女の子の所為ではなく演出家が女の子を可愛く撮ることに力を注いでいない所為だろうと思う。勿体ない。

 

また、ラスボスに当たる人物のキャラ設定も好きになれない。己の強さにしか拠り所が無く、それが故に孤独というキャラはよくあるが、その設定自体は嫌いではなく、寧ろ好きなのだけど、このような性質をもったキャラクターに狙いすぎなロリキャラを持ってくると言う流れ、最近多すぎませんか。寒くないですか。もうやめませんか。そう思いませんか。思いませんか失礼致しました。ああやりきれない。煮え切らない。そんな前半、誰が吹き飛ばすの。誰が吹き飛ばしてくれようか。つか、吹き飛ばしてくれんのか。もはやこれまでと諦めかけたとき、やっぱヒロイン。団体戦の大将ですから、出てくんの遅いんだ。

 

宮永咲を演じているのは浜辺美波という、芸名感が凄すぎる女優さんで、僕は今作で初めてそのお顔を謁見させて頂きましたが、群を抜いて可愛い。カワユス。カワユスを出しまくっておられる。もの凄く美形と言うわけではなく、びしょ濡れの犬のような可愛さを感じる。最高だ。

これは原作漫画によるところだが、まず咲ちゃんの得意な役が嶺上開花という壊れっぷりと突き抜けた馬鹿馬鹿しさ。卓上に木霊するカンの号令。もう一個カン、もう一個カンでハイ三槓子、あーコレコレ、コレなのよ〜でエクスタシー。股間に来ないタイプの勃起。隆々と。山の頂きに咲く花ですから。嶺上開花。祝福されているなあ。神様に。麻雀の神様に。

反対にラスボスの得意役は海底撈月。ラスヅモあがりに付く役で、海の底に浮かび上がる満月をすくい取る意味があるそうな。山の頂きvs海の底ですよ。これはアがる。アがるねえ。ラスボスのキャラ造形はやっぱり好きになれないですけど。

 

なんやかんやあって。勝ちます。結果言うと。そしてこの勝ち方が本当に素晴らしくて、ちょっと泣いてしまいました。

対局は熾烈を極め、ラスボスの属する高校が大幅なリードを保ったままオーラスまでもつれ込んで行くのですが、その過程でラスボスが、強さのみを拠り所に闘っている多くのキャラクターがそうであるように、宮永咲を始めとした対局者の「楽しんで打つ」という姿勢に絆されていく。王道。そして最後の打牌で選択を強いられる。これまで打牌に関して悩み選択するということすらしてこなかった彼女、感覚だけで打っていて勝っちゃう、勝ち続けて来ちゃった子が、宮永咲という化け物を前にして選択を強いられるわけです。これまで通り感覚で打つか、化け物の化け物性を認め、感覚に反した牌を打つか。結局彼女は負けによる救済をも期待しながら自分の感覚を信じて打牌、結果、大明槓からのもう一個カン、もう一個カンで嶺上開花で数え役満責任払いで大勝利。宮永咲からは後光が差し、卓上には桜の花が舞い上がるという外連味たっぷりな演出で盛り上げてくれる。

 

最後、嶺上のアガリ牌を振りかぶるときに、彼女の正体がわかったというか。見えたんですね。釈迦の影が。彼女、釈迦だったのだ。

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宮永咲の後ろにコレが見えた。重なった。桜の花ではなく蓮の花が舞い、釈迦の誕生を祝福していた。彼女は麻雀の神様に祝福された少女ではなく、彼女が麻雀のブッダだったのだ。気付くと手を合わせて目頭を熱くしていた。そして彼女に帰依しようと心底から思った。

実際に、彼女は彼女の麻雀によってラスボスを救済している。今後も彼女は彼女の麻雀によって衆生に救済を与えて行くことだろう。『咲 -Saki-』は仏典だったのだ。共に劇場で鑑賞していた方々に、釈迦の光は届いただろうか。

一切衆生悉有仏性。世のなか安穏なれ、宮永咲ひろまれ。

というわけで、チャウ・シンチー監督『咲 -Saki- はじまりのはじまり』をどうぞよろしくお願いします。

ビールと宇宙人と風呂

ああビールだ。美味い。ありがたい。まだ暖かい焼き鳥の盛り合わせと明太子入りのポテトサラダ、突き出しの大根おろしをつつきながら荻窪。俺は痛風なのだ。そのように医者に宣告されてから一向に症状が出ないので最近はすっかり気を許してビール、海老、蟹、どんと来いの構えでプリン体を摂取し続けている。酔っぱらう。酒に弱い。饒舌であることを潔しとする。心地がいい。心地がいいまま終電がなくなり、それじゃあ朝まで、なんつってガールズバー。選択肢が死んでいるなあ。金を払って女の子とヘラヘラする。照れ隠しでカラオケを入れたりする愚行。どうも酔っぱらっていると甘え上戸になっていけない。ビールでは記憶を飛ばせないので、気色の悪い己が後々ハッキリと思い出されてやりきれない。キショい。うわキッショ!と翌日突然叫んだりする。しかし飲んでいるときにはお構い無しで、指で宇宙人の顔を作るなどして楽しませているつもりになっており、ああなんか歌って頂戴かわいいやつ、ああ良い、良いなあ、可愛いなあ、ところでこの宇宙人どう思う、えっえっえっ、はいはい、僕はデイドリームビリーバーそんで彼女はクイーン、ハートのクイーン、キング、エース、ロイヤルストレートフラッシュ、君はハートのロイヤルストレートフラッシュ、眩しくてチャウ・シンチーハットしてキャット、可愛いねえ21歳、岡山出身、日本で一番晴れが多い県だ、うわー良いなあ、良さが出ているなあ、ところでこの宇宙人を見て。そのようなありようがそのようなのだ。アルコール。1時間経ちしっかり延長を撥ね除ける英断を下す頭をぶら下げているのがまた辛く、まだ始発まで1時間少々あるのでカプセルホテルに向かい、連れと共にどうしますか、風呂オンリーでいいですかの相談をしつつ受付の対応の素晴らしさに感心している。誠実。酔っぱらいに対しても誠実にご案内を受けさせて頂き、接客よなあと思う。入浴。普段湯を張らない生活をしているため、時々銭湯等に行くとここぞとばかりに長風呂してしまう。寝溜めをする奴は馬鹿だと思っていたが、風呂溜めする俺も大差ない。当然のこと湯中りし、もうこの世の終わりということで宿泊を決意。替えの下着や靴下が陳列されているガラスケースの中、木製のトカゲの置物が埃を被っており、売り物なのかと訊くと売り物だと申すのでこれを購入。商品裏のシールをみると500円の記載があったが、なぜか300円で譲ってもらう。ありがたい。接客よなあ。時間を奪われたカプセル内で夜を明かし、二度寝を数回繰り返した後、11時前頃に完全に目を覚ます。さてこの話、何が面白いのでしょうか?